人生100年時代がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
金さん(キンモクセイ)2024年10月下旬に開花
東側の庭にある「キンモクセイ」と「ギンモクセイ」が今年は10月下旬になってからやっと開花した。今年も暑かったからねぇ。でもその頃から九州に帰省したので、帰ってきた時はもう花は終わっていた。
銀さん(ギンモクセイ)も金さんと一緒に開花。
今回の九州帰省は、福岡に3泊、熊本に2泊、阿蘇に1泊という、6泊7日のスケジュールで、福岡は、89歳になる叔母に会いに、熊本は92歳の義母に、そして阿蘇では50年来の親友(大阪から帰省中)とドライブランチしようという事になっていた。
しかし突然、九州に行く3日前になって福岡の叔母(亡き母の妹)から電話が掛かってきた。
「私ね、脳梗塞て言われたと」って。
・・・ん? でもいま、家の電話から自分で私の携帯に掛けてるよね? ちゃんと喋ってるし。
・・・え? どゆこと?
叔母は福岡の中心地にある14階建ての12階(1LDK)に一人暮らし。
子供がいないので(親も姉弟も旦那も全員死去)、かれこれ30年近く、一人で生活している。だからか、何か起きても「どうしよう?」ではなくて、まず「どうしたらいいか」を考える。
しかもポジティブで、いくつになっても好奇心旺盛。
オシャレで綺麗好きだから毎日、汗をかくほど掃除をするのが日課になっている。
出来合いのお弁当が嫌いで、ほとんど自炊。(←節約のためでもあるけど)
少ない年金で家計は毎月カツカツなのに、「よか、なんとかなる♪」が口癖の楽天家。
情報はテレビと市の広報誌からで、BS番組とテレビショッピングをよく見ている。
体調が少しでもおかしいとすぐに病院に行く。
そんな叔母が、脳梗塞と言われた経緯を自分でハッキリ喋り始めた。
2週間くらい前に、太ももの裏がピリピリして腰辺りまで痛いから、駅の反対側にある神経内科に行ってCTとMRIを取ってもらったけど異常なしだったと。でもその帰り道、駅の階段を踏み外して転んで頭をぶつけたらしい。
ぶつけてすぐは立てなかったけど、しばらく動かずにいたら、どこも痛くなかったから、そのまま帰ってフツーに過ごしていたら、一週間ほどすぎた頃から、足がふらついたり、頭がガンガンするようになったと。
それで、近くの内科に行ったら「すぐ脳神経外科に行きなさい」と言われたけど、念のために、もう一軒、かかりつけの病院に行ってみたら、そこでも同じ事を言われたから、「ヨシこれは間違いない」と思って、それから脳神経外科に向かったと。
(なんで、すぐ行かんのよ?)
そしたら、脳の細い血管が2本も切れていた事が判明。
しかも「本当なら、足のふらつき以外に、もっと症状が出るはずなんだけどね」と言われたと。だけど叔母は足がふらつきながらも掃除と家事はちゃんとやっていたらしい。
(おそるべし、89歳!)
「2週間後にもう一度MRI検査して様子をみましょう」って事で、それらを聞いた私は叔母に会うまでかなり心配だった。心配で、いろんな情報をネットから集めたりした。
しかし、いざ、叔母に会ったら・・・まぁ~元気、元気♪
びっくりするくらい元気だった。
だけど、脳の血管が切れてるのはやっぱりコワイので、「休んでていいからね。私が掃除も食事も全部やるから」と言って掃除を始めると・・・いちいち口を出してきて、「あそこもやって、こっちもやって、あれもやって」と、ま~、うるさいうるさい。(笑)
しかも、4段の脚立(145㎝の叔母の身長より高い)をベランダから出してきて、それに昇って玄関ドアの上のとことか、天井照明も全部取り外して掃除しろと。しまいには換気口を外して奥まで掃除しろと。
(そんなん、自分んちでもやらんのに)
それを朝9時から夕方4時まで汗びっしょりになって掃除。それから買い物に行って、夕食を作って(レシピも紙に大きく書いた)、食べたら片づけて、そして夜、宿泊先のホテルに帰り着くと、毎回バタンキューだった。めっちゃ疲れた。
あと、叔母は凄くよく喋る。しかも喋る速さが80代じゃない!!
早口ではなくて、話しの回転が速いというか、話しながら頭の中で次の話しを考えているから、話しがコロコロとよく飛ぶ。だから、聞いている私の方は、話しを整理しながら把握していくという状態だ。
私が「もっとゆ~っくり話したら?」というと、「日の暮れるたい、ふーたんぬるかこつはせん!」←※時間がかかる事はしない、の意味。(もぅ!! ゆっくり話しても日は暮れん!!)
でも、そういう叔母の性格とか、掃除や炊事を日課にしてる事が、自立した毎日を健康に過ごせているのかもしれない。
自分で自分のお腹とお尻を触りながら「ダイエットせんといかん!」と毎回言ってるし。
美容にとても気を使っていて、歯が白くなる高価な歯磨き剤を私に強請ってくるし。
テレビのリモコンを片手で持ってサッと押して、テレビの反応の遅さにイラッとしてるし。
スマホを持たないので、電話機の短縮ダイヤルに私の携帯番号を登録したら便利になるだろうと思ったら、「短縮ボタンは小さかけん、せんでよか」と言って、今まで通り、11桁の番号を(3回に分けて)暗記しながらかけてるし。
そんな叔母を見て、福岡に行く前に心配で集めたネットの情報は全部そのまま持ち帰った。必要になった時に利用すればいい。
・・・さて、それは何年後になるのだろうか?
・・・わからないけど、人生100年時代は確実にやって来る。
私も自立した老後を送りたい。
でもそのためには、脳みそと身体は毎日動かさないと、ボーッとしていてはダメなのだ。
チコちゃんじゃないけど、「ボーッと生きてんじゃねーよ!」は、人生100年時代のスローガンに相応しいなと、叔母を見ていて、つくづく思った。
熊本と阿蘇での話しはまた今度。
んじゃ、まったね~